プロフィール

新世界NOW

Author:新世界NOW
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

新世界NOW
大阪新世界から、ゆかりの地域や人につながるあらゆる情報をお届けします。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(86)天王寺動物園長 宮下 実氏のお話。「寅年にちなむトラの話ートラは‥」
aya-senniti
  じゃれあうアヤコ(左)とセンイチ

寅年にちなむトラの話—トラは地球上から消えるのか—
明けましておめでとうございます。今年の干支は寅、大阪でトラといえば、まず思い浮かべるのは阪神タイガース。勝っても負けても多くの熱烈なファンに応援されるタイガースは幸せもの、一方、本物のトラの現状は目を覆わんばかり。今世紀中頃までにはこの地球上から姿を消しかねません。まさに絶滅必至の野生動物の一つです。
頭胴長200~250cm、体重150~270㎏の堂々たるトラの体は現存するネコ科動物の中で最大です。かつてはアジア全域に広く分布していたトラですが、今やインド、東南アジア、中国、シベリアとその分布域は狭まる一方です。現に8亜種に分類されていた中で、コーカサス地方に分布していたカスピトラやインドネシアのバリ島にいたバリトラ、ジャワ島のジャワトラは絶滅しました。カスピトラは1970年代、バリトラは1940年代、ジャワトラは1980年代と、彼らの絶滅はいずれもつい最近のことなのです。さらに残り5亜種もこの地球上からまさに消えようとしています。20世紀初頭には約10万頭いたと言われていたのが、最近では5千頭を切ったという報告も目にします。この1世紀でなんと5%以下にまで生息数が激減したのです。
黄色に黒の縞模様がある美しい毛皮を目当ての密猟が後を絶たないことと、生息地の森林が開発され、獲物(シカやイノシシ)と棲みかを奪われていったことが大きな要因としてあげられます。また東アジアの地域ではトラのヒゲや骨を漢方薬として珍重しているところもあり、トラはいまや風前の灯。密猟や生息地の開発がこのまま続けば野生のトラがこの地球上から消えるのは時間の問題でしょう。
天王寺動物園では1953年に初めてトラの繁殖に成功し、現在までに50頭を越えるトラの子が誕生しています。特に91年からは希少なアムールトラの繁殖計画に取り組み、97年までに10頭の子どもが育ち、国内外の動物園へもらわれていきました。しかしオス親が99年に、メス親が2003年に亡くなり、97年に天王寺動物園で生まれたメス(アヤコ)1頭となり、繁殖が途絶えてしまいました。
2003年、東京都の多摩動物公園で生まれたオスがアヤコのもとに婿入りしてきました。名前はセンイチ、その年、日本中を興奮のるつぼに巻き込んだタイガースの星野仙一監督(当時)にちなんで名づけられたこの幸運なトラの子が、アムールトラの保護増殖の担い手として大阪にやってきたのです。来園時はまだ生後4か月の子どもでしたが、今やアヤコよりも一回り大きなトラに成長しました。長いお見合いも順調に進み、一昨年から同居を始めましたが残念ながら未だ子宝には恵まれていません。寅年の今年こそトラファンの多い大阪で繁殖を期待したいものです。
トラの絶滅の危機は人間が作り出したもの、寅年にちなみトラとその環境のことを真剣に考えてみるいい機会ではないでしょうか。トラの保護と繁殖が成果を収めれば、きっとタイガースも力強く勝ち進むと私は信じているのですが。         (天王寺動物園長 宮下 実)

tousiba-tora
  立て「センイチ」

写真説明
s-IMG0140: アムールトラのセンイチ
s-20080429233: じゃれあうアヤコ(左)とセンイチ 撮影:とうしばやすこ

    (新世界NOW  宮本)
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://shinsekainow.blog78.fc2.com/tb.php/175-7a036bde
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。